「私もそうだった」年の差友人と話して安心した心と体の不調
年齢を重ねて感じる、体の小さな変化と心のざわつき
このブログを読んでくださっている皆様の中にも、私と同じように、少しずつ年齢を重ねていく中で、体の小さな変化や、それに伴う漠然とした不安を感じていらっしゃる方がいるかもしれません。若い頃は何ともなかったのに、なんだか疲れやすくなった、以前より眠りが浅くなった、特定の病気ではないけれど、なんとなく体がだるい日が続く…。
そういった「なんとなく不調」は、誰かに話すほどのことでもないかな、と思いがちです。特に、年齢が離れた若い世代の方には、理解してもらえないのではないか、心配をかけてしまうのではないか、といったためらいを感じてしまうこともあります。
私自身も、数年前に年の差の友人ができるまでは、そう考えていました。今日は、私が若い友人との会話を通して、「なんとなく不調」に対する不安が和らぎ、心が軽くなった体験についてお話ししたいと思います。
思いがけず生まれた、年の差を超えた友情
私の友人、Aさんは、私より30歳ほど年下です。私たちは、共通の趣味である地域のボランティア活動を通じて知り合いました。最初は、世代が違うので共通の話題があるか不安でしたが、活動に対する真剣さや、困っている人に寄り添いたいという気持ちは同じで、すぐに打ち解けることができました。
Aさんは、とても明るく、相手の気持ちを汲むのが得意な方です。私の話をいつも熱心に聞いてくれ、年齢差を全く気にせず、自然体で接してくれました。私もいつの間にか、娘に話すよりも気楽に、日々の出来事や感じていることを話せるようになっていました。
「私も、そういう時ありますよ」若い友人の意外な一言
ある日のボランティア活動の後、少し体がだるかった私は、何気なくAさんに「最近、どうも体がすぐに疲れてしまって。若いAさんは元気で羨ましいわ」と漏らしてしまいました。自分では、単なる世間話のつもりでしたし、きっと「年齢のせいですよ」と言われるか、苦笑されるだけだろうと思っていたのです。
ところが、Aさんは私の顔を見て、少し考えるようにしてから、こう言いました。「〇〇さん(私の名前)、分かります。私も、そういう時ありますよ。特に季節の変わり目とか、忙しい日が続くと、体が重くて、朝起きるのが辛かったり、一日中なんとなくダルかったり…」。
私は、その言葉に驚きました。てっきり若いAさんは常に元気いっぱいだと思い込んでいたからです。「え?あなたでも、そういうことがあるの?」と聞き返すと、Aさんは「もちろんですよ!周りの友達も、みんな何かしら体のことでプチ不調を抱えていたり、メンタルが少し疲れていたりします。若いからって、いつも万全なわけじゃないんです」と笑いました。
そして、Aさんは続けて、自分や友達が「なんとなく不調」を感じたときに試していることとして、軽いストレッチの方法や、リラックスできる香りのこと、寝る前にスマホを見すぎないように気をつけていることなどを話してくれました。どれも難しいことではなく、日常生活の中でちょっと意識すればできることばかりでした。
話すことで軽くなる心、広がる視点
Aさんとのこの会話は、私にとって大きな安心につながりました。
第一に、「なんとなく不調」を感じているのは自分だけではない、しかも若い世代にも同じような経験をする人がいる、という事実を知れたことです。これは、年齢を重ねたから仕方がない、と諦めかけていた気持ちに、一筋の光をくれたように感じました。「私もそうだった」というAさんの言葉は、世代を超えた共感として、私の心に温かく響きました。
第二に、若い世代ならではの視点や、自分とは違う工夫を知ることができたことです。Aさんが教えてくれた簡単なストレッチやリラックス法は、私にはない発想でした。すぐに全てを取り入れるわけではありませんが、試してみようかな、という前向きな気持ちになれました。
そして何より、自分の感じている小さな不調や不安を、誰かに話すことができた、という事実そのものが、私の心を軽くしてくれました。一人で抱え込まずに済んだ、という安堵感は何物にも代えがたいものでした。
年齢を気にせず話せる友人がいることの力
この体験を通じて、私は改めて、年齢を気にせず本音で話せる友人がいることの有り難さを痛感しました。年の差があるからこそ、お互いの経験や知識が異なり、それが新しい気づきや学びにつながるのだと感じています。
私たち世代が抱える体の変化や健康への不安は、若い世代にはまだリアルな問題ではないかもしれません。しかし、Aさんのように、共感する心と、相手を思いやる気持ちがあれば、年齢差は問題になりません。むしろ、お互いの違いを受け入れ、尊重し合うことで、友情はより深まるのだと感じています。
もし、あなたが今、「なんとなく不調」を感じていたり、漠然とした不安を抱えていたりするなら、信頼できる年の差の友人に少し話してみるのも良いかもしれません。たとえ解決策が見つからなくても、話を聞いてもらうだけで、心が軽くなることがあります。そして、思わぬ共感や、新しい視点が得られることもあるのです。
年齢を理由に、新しい関係を諦めたり、本音で話すことを躊躇したりしないでください。年の差を超えた友情は、私たちの心を豊かにし、人生に新しい光を灯してくれるものです。